みなさんこんにちは!名古屋市瑞穂区彌富通のオオヤ歯科医院です!
今日は赤ちゃん時代の口腔内についてお話しようとおもいます!
みなさん、虫歯菌や歯周病菌は赤ちゃんのころからお口の中にあると思いますか?
答えは・・・・「No」です
赤ちゃんの口腔内には生後1週間で自然発生する共生菌(善玉菌)が存在します!しかし、成人へと近づいていくとなぜかこの共生菌(善玉菌)は減ってしまうのです。
いったいなぜでしょうか?
それは、「グラム陰性菌」という虫歯や歯周病の原因となる菌が優位に立ってしまうからです。では、その「グラム陰性菌」はどこからやってくるでしょうか?
実は、50%がお母さんからもらっていると言われています。残りは、お父さんだったり、おじいちゃんおばあちゃんだったり、赤ちゃんと関わる時間が長く、親密な人であるほど、その人からもらっているのです。
歯が生えていない時は菌が定着する場所がないので、虫歯菌はいません。ですが、歯の本数が増えてくる1歳7か月~2歳7か月の頃が最も菌をもらいやすい時期になります。
では何で菌をもらってしまうのかということですが、赤ちゃんの口にキスをしたり、同じスプーンで食事をしたり、口移しで食べさせたり、が主な原因とされています。
ですので、赤ちゃんを虫歯ができやすい子にさせたくない!という人は同じスプーンではなく、しっかりお母さんのスプーン、子供のスプーンとわけて使ってあげるといいと思います。
ただし、そこまで神経質になることはありません。「虫歯は遺伝なのか?」とよく聞かれますが、遺伝とは違います。今までの話からお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、「お母さんやお父さんの口の中がきれいであれば子供にも影響しない」ということです。両親がしっかり定期健診にも通い、クリーニングをして、家でもしっかり歯磨きをしてきれいに保っていれば子供に悪い菌が移ることはないのです。そこを怠るとお口の中の菌は増え、子供にもその菌が移ってしまうのです。
「痛くないと歯医者にいかない」という人が多いですが、定期健診は、自分のお口の中を守るのと同時に、子供のお口の中も守ることもできるのです。
ですから、子供だけ定期健診に行っても、両親が定期健診に行かなければ、家族間で虫歯菌を移してしまうこともあるのです。「定期健診行っているのにうちの子はなんで虫歯になりやすいの?」と疑問に思っている親御さんがいれば、まずは自分も定期健診に通い、お口の中をきれいにしてみてください。さらに、食生活も見直してみてください。不規則になっていないか、甘いものを与えすぎていないか、ジュースばかり飲んでいないかなど、むし歯は何かが原因になってできるのもです。フッ素を塗っていれば虫歯にならないという考え方はやめましょう!
ぜひ、親子で定期健診に通って、家族全員で虫歯予防・歯周病予防をしていきましょう!