みなさん、こんばんは。名古屋市瑞穂区のオオヤ歯科医院の
大矢 浩登です。
もう一か月ほど前になりますが、
東京の研修会の際に、日暮らし という伝説の盆栽を見に行きました。
この日暮らしは、ある盆栽好きな経営者の持ち物で、
多分、日本で一番値段が高い！！盆栽とも言われています。
ある盆栽取集家が、３億！で譲って欲しいと言われたが、この経営者の方がお断りした
という逸話が残っています。
では、何故、この 日暮らし が、県営の美術館にあるのかというと、晩年のこの経営者の方が
自分の元気なうちに、自分の手元に置いておくより、次の世代に引き継いで欲しいという願いも
あり、県の買取りに了解したと言われています。
以前からこの日暮らしに 興味があり、一度は観てみたいと思い、時間を作って盆栽美術館まで足を運びました。
その 日暮らし を観たのですが、ややもすると素通りしかねない、どちらかというと質素な盆栽です。
この美術館には、もっと派手な 双鶴 などの盆栽があり、閲覧者も、そちらを中心にみていて、
日暮らし には気づかず、素通りされる方も多々いらっしゃいました。
ただ、日が暮れるほど見ていて飽きない盆栽 から名付けされたように、やや遠目から見ると
独自の輪郭に魅了されました。
ある銀座の盆栽屋さんで、この日暮らしについて、尋ねたら、やはり質素な中にある自然感がこの
盆栽の魅力のようです。
ちなみに、盆栽は、よくご年配の趣味のイメージがありますが、盆栽 は他の生き物のペットと違い
飼い主よりも長生きするので、持ち主は次の世代に引き渡す義務が生じます。
なので、古木を購入した際には、自分よりも長く生きている静物に対する畏敬の念と共に、
前の持ち主への感謝の気持ちを忘れない事が大切です。と、ある本に書かれていました。
みなさんも、盆栽 日暮し で検索してみてください。
晩年の経営者であった持ち主が、毎日、この盆栽を見て、どう感じ、どう過ごし、どんな想いで次の世代に
引き継ごうと思われたのか、
日が暮れるまで考えてみるのも良いかもしれませんね。
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