こんばんは、名古屋市瑞穂区のオオヤ歯科医院の大矢 浩登です。
もう先週になりますが、以前から一度、講義を聴いてみたいと思っていました、
米国歯内療法専門医の石井先生のセミナーを受講して来ました。
石井先生は、私より少し年上の同世代の方ですが、一般治療をメインにした開業医を
辞めて、単身、アメリカに渡り、歯内療法、、、歯の根の治療の専門医の資格を取り、
日本で、自由診療で歯の根の治療のみのクリニックを開業された方です。
講義の内容は、アメリカで自分自身の力で勝ち得た知識と経験による
自信に満ち溢れたとても良い内容の講義でした。
日本の歯内療法の現場と問題点を、専門医の視点で指摘しつつ、
理想と現実 も冷静に把握され、
保険治療という限られた材料、時間において、どれだけベストを尽くす事が出来るか、、
私自身、多くの学びを得る事が出来ました。
そしてその中で、一つとても大きな学びがありました。
その分野での専門医と一般医との大きな違い、、
それは、病気の部分が治るのか治らないのか、見極め、時に見捨てる決断の早さです。
多くの場合、こりゃー、ダメだよなあ、、と思っても、患者さんがどうしても残したいと
言われてしまうと、つい無理をしてその歯を残して、後でやっぱり、、
という苦い経験は、開業医なら一度は経験します。
この つい無理をして、、が、専門医 にはありません。
揺るぎない診断と決断、、、
身体に染み付いているのでしょう。
歯科医師は一生、学びの中にいると実感しています。