こんにちは。
名古屋市瑞穂区弥富通りのオオヤ歯科医院です。
お出かけにはぴったりな春日和が続くこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて今日は舌圧についてお話したいとおもいます。
舌圧とは、舌が上あごに接触する力です。
その強弱は圧力の単位kPa(キロパスカル)で表し成人では舌圧が30kPa以上あることが望ましく、このくらいの力があればなんでも食べらます。
次のような症状がある方はもしかしたら舌圧の低下が原因かもしれません。
◯噛むことに特に問題ないのに、食べ物が口の中によく残る
◯食べ物がうまく飲み込めない
◯食べ物がのどにつかえる感じがする
◯口が閉じてなく舌が下がっている
◯口で呼吸しているようなことがある
いかがでしたか?
これまで舌圧低下の大きな原因は、加齢と考えられていましたが、若い人のなかにも舌圧が30kPa未満で「むせる」「飲み込みにくい」という自覚症状のある人がいる、というデータもあるようです。
舌は筋肉でできた組織なので、歩かなければ足の筋肉が弱って歩けなくなるのと同じように舌をあまり動かさなくても食べられる軟らかいものや、飲み込みやすいような食事ばかりとっていると、舌圧は低下します。
食べ物を口に入れてから飲み込むまでのすべての作業には、歯と舌が関わっています。
◯食べる
↓
◯舌が食べ物を奥歯の上に乗せ、奥歯がかみ砕いたりすりつぶす。
↓
◯砕かれた食べ物を舌が唾液と混ぜ合わせながらまた奥歯の上に押し上げてまた砕く。
を繰り返します。
舌圧が弱いと舌の運動機能が低下するので、「噛んで飲み込む」という一連の動きに支障が出ます。
一気に食道に送り込めなくなるので、上あごや喉の奥に食べ物が残ることがあり、これが食道ではなく気管に入ってしまうと、むせたり誤嚥性肺炎の原因にもなったりします。
日常生活でできる対処法は
◯しっかりしたものを食べること
◯硬いものを食べること
◯舌をしっかり使うこと
噛む回数が増えて舌の動きも活発になるので、舌圧は鍛えられていきます。
舌も筋肉ですから、負荷をかけたり動かしたりすることで運動機能が向上します。
「舌圧はどこで計測してもらえるのでしょうか? また、低下した舌圧を改善することはできますか?」
お任せください。
舌圧は当院で計測できます。
舌圧の低下から起こる症状に早く気づけば、早く対処でき、改善も早くなります。
トレーニングの方法もお伝えいたします。
ご興味のある方、是非ご自身の舌圧を測定してみませんか?