ジルコニアについて
ノンメタルのセラミックス治療が主流となりつつありますが、まだ奥歯や長い欠損がある部位へのブリッジ(橋渡し)治療には、セラミックスのみの素材では、強度面に不安がありました。
しかし、2005年の3月に「人工ダイヤモンド」とも云われるジルコニアが国内認可となりました。
ジルコニアのメリット
- 従来のセラミックスの約2~3倍の強度!(900Mpa)
- 結晶構造の特殊性から、マイクロクラック(微小な亀裂)が発生しても、ジルコニア自体が打ち消します。(セルフヒーリング効果)
- 従来のオールセラミックスでは不可能と言われた、長いブリッジ(橋渡し)治療が可能となった。
- ジルコニアを歯にセットする際の、セメントに選択性がある。(レジンを使用しなくても良い。)
このようにとても優れた素材です。
歯科以外にも、スペースシャトルの断熱材、車のブレーキ、人工股関節の一部などに使用され、生体親和性、耐腐食性にも優れています。
もし、唯一の欠点を挙げるとしたら、、
それは、お値段が少し高めである事(自由診療)と、前歯の透明感を出すには、従来のオールセラミックスの方がやや勝ると思われます。
ジルコニアの症例
この写真は、ある患者様のお口の中に入っていた、オールセラミックスのブリッジです。
やはり、強度の問題で、ブリッジ連結部位が破折してしまっています。
このブリッジ(橋渡し)治療に耐えうる新生体素材が、海外でも「ホワイトメタル」と絶賛されているジルコニアフレームです。
奥歯の治療の生体材料としては、現在、最高の素材と思われます。