当院の小児歯科の診療の取り組み
岡山大学歯学部、小児歯科講座、岡崎好秀先生の勉強会に出席し、先生が書かれた著書の出会いが、私自身の小児歯科に対する取り組みに変化をもたらしました。
先生の著書に書かれている、子供を一人の人格のある人間としてとらえる教育の現場で使われるアドラー心理学を元にされていた診療についてです。
では、当院の小児歯科の診療の取り組みについてお話します。
心の問診表(心のアンテナを張って)
当院の問診表には、歯科治療に対して不安があるかどうかの問いかけをする項目があります。(母子共に)
言葉かけ
当院では様々な言葉かけを行います。
言葉かけ
励ましの言葉かけです。
例えば、さすが~、今日来た子の中で一番おりこうさんだなあー、先生、びっくりしちゃったよー。
目標の言葉かけ
5つ数えたら、必ず止めるということを、子供と約束します。
置き換え言葉
(麻酔を打つ時に、) むし歯の虫さんを眠らせる間、お声を出さないでね。
OOちゃんだってうるさかったら眠れないでしょう。
だから、5つ数える間は、お声を出さないでね。先生とOOちゃんとの約束だよ。
(約束と同時に、その約束の理由を子供の視点に立って話します)
他に、イエスセット法、ダブルバインド法などがあります。
ただ、言葉かけには台本は無く、おだてるのと、誉めるのは違うと云うことは、常に診療中に心掛けるようにしております。
鏡で見せる
簡単な治療の場合は、鏡で実際に何をしているのか、どうすれば終るのかを目で見た方が安心されることがあります。
虫歯リスクテスト
唾液検査及び、特殊な細菌培養器を使用して、虫歯のリスク試験を行います。
直ぐに固まる光照射器
少しでも早く治療を終えたいのは、大人でも子供でも一緒の気持ちですよね。
当院では、歯に詰める生体樹脂をたったの5秒で固めてしまう、最新の光照射器を使用しております。
天井モニター
子供の患者さんに限らず、歯の治療はやっぱり緊張してしまいますよね。
なので、当院のチェアーの一台の天井に、DVDモニターを設置しています。
これなら、大好きなアニメのDVDを観ながら、リラックスした気分で治療出来ます。